場面緘黙症 対応、接し方

場面緘黙症の子供への対応や接し方

場面緘黙症の子に接する時、最もやってはいけない事は「返事を強要する事」です。
答えるまで何度も同じことを話しかけたり、

 

話さないからと言って罰を与えるのも絶対にNGです。
熱心に治させる努力をしているつもりでも逆効果で、

 

ますます話すことに対する恐怖心を強めてしまいます。
良い接し方は、「さりげなく、無理強いしない事」です。

 

なるべく目立たないようにそっと話しかけたり、返事が無くても「こういう事だったよね?」など
フォローしてあげると良いでしょう。返事は期待せず、一方通行に話すだけでも良いのです。

 

また、交換日記や手紙のやりとりも有効です。
言葉は出せなくても文字や絵でコミュニケーションを図ってみましょう。

 

ただし、特別扱いするのは良くありません。
例えば学校の先生がクラスのみんなに意見を聞くとき「しゃべれないから」と言って、

 

あからさまに場面緘黙症の子にだけ当てない、他の子よりも過度に面倒を見ると言った所です。
優しさでそのように接している先生もいらっしゃるようですが、

 

出来る限りクラスメイトと同じように扱ってください。その上で答えられない、
上手くできないとなった場合も叱ったり変に気を使ったりせずにさらりと流すくらいでちょうどいいのです。

 

それから、同じクラスで過ごす他の子供たちにも場面緘黙症の事を説明すると良いです。
場面緘黙症が原因で残念ながらいじめになるケースもありますが、

 

きちんと説明した事で周りの理解が得られ、心地よく過ごせるようになったという話もあります。
病気の事を打ち明けるのは勇気が要りますが、症状を治すには効果的です。